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イラン版『岸壁の母』。1980年代に8年にわたり続いたイラン・イラク戦争（イラン側の戦死者は100万人ともいわれる）。戦地に向かったまま行方不明となった一人息子ユーネスを待ち続ける母オルファトは、ユーネスの無事を信じ、彼の帰還を待っていた。「たとえ捕虜になっていてもいいから生きていて欲しい」と願う母。母親役のメリラ・ザーレイーの迫真の演技、言葉を失うようなラストシーンは、深く胸に迫り来る。