「けいおん!」シンポジウム

■9月8日(土)■近年、美少女アニメや美少女マンガのジャンルでは、「けいおん!」のように男性が登場しない作品や「魔法少女まどか☆マギカ」のように女性が前面で戦う作品がヒットしています。男性不在のアニメをテーマに、近年のジェンダーロール(性役割)の変化を取り上げ、ジェンダー認識の変化について討論します。

男なんていらない!?

k-on

映画祭初のメジャーアニメを上映し、若者たちのジェンダー認識について議論します

  • 9月8日(土)15:50ごろ、映画「けいおん!」終了後
  • 料金:シンポジウムは無料
  • パネリスト
    藤本由香里(評論家・明治大学国際日本学部准教授)
    須川亜紀子(関西外国語大学専任講師)
    広瀬正浩(椙山女学園大学専任講師)
  • コーディネーター/斉藤綾子

近年、美少女アニメや美少女マンガのジャンルでは、「けいおん!」のように男性が登場しない作品や「魔法少女まどか☆マギカ」のように女性が前面で戦う作品がヒットしています。男性不在のアニメをテーマに、近年のジェンダーロール(性役割)の変化を取り上げ、ジェンダー認識の変化について討論します。

藤本由香里

1959年熊本県生まれ。東京大学教養学科卒業。明治大学国際日本学部准教授。漫画文化論・ジェンダーと表象などを教える。07年まで筑摩書房で編集者として働くかたわら、コミック・女性・セクシュアリティなどを中心に評論活動を行う。週刊文春・共同通信・朝日新聞等のマンガコラムの他、手塚治虫文化賞・文化庁メディア芸術祭マンガ部門・講談社漫画賞の選考委員を歴任。08年より現職。日本マンガ学会理事。著書に「私の居場所はどこにあるの?」(朝日文庫)、「少女まんが魂」(白泉社)、「愛情評論」(文藝春秋)等。

広瀬正浩

椙山女学園大学国際コミュニケーション学部表現文化学科・専任講師。1973年、岐阜県生まれ。専門は日本近代文学、音楽文化論。名古屋大学大学院文学研究科博士課程後期課程を単位取得後退学し、博士(文学)を取得。8年間の東海高等学校勤務を経て、2011年4月より現職。大学では「日本文学史(近代・現代)」「現代女性文学」などを教えるほか、アニメ・マンガ研究を支援するプロジェクトも主宰する。また、愛知淑徳大学、愛知教育大学にて非常勤として授業を担当。映像表現についての研究業績としては、映画『老人Z』(北久保弘之監督、1991年)について論じた『ロボットの文化誌』(共著、森話社、2004年)、初音ミクの身体性と電子メディアとの関係について論じた「初音ミクとの接触 “電子の歌姫”の身体と声の現前」(『言語と表現―研究論集』第9号、椙山女学園大学国際コミュニケーション学部、2012年)などがある。

須川亜紀子

ウォーリック大学大学院映画テレビ学部博士課程修了。PhD。現在関西大学外国語学部専任講師。専門は、メディアとジェンダー。魔法少女アニメと少女視聴者研究など、大衆メディア(アニメ、マンガ、ドラマ、映画)における少女表象と、オーディエンス研究に取り組む。また、女性マンガ家・アニメ作家研究、スーパーヒロイン国際比較研究、「歴女」と歴史ツーリズムなど、多様な研究プロジェクトにも従事している。最近の著書に、“Grotesque Cuteness of Shôjo:Representations of Goth-Loli in Japanese Contemporary TV Anime”(Teaching and Researching Japanese Animation: An Asian Perspective、ミシシッピ大学出版、近刊、所収)、 “Fruit Basket by Natsuki Takaya”(The Critical Survey of Graphic Novels、EBSCO出版、2012年所収)、「アニメと文化」(『アニメーションの事典』朝倉書店、2012年所収)、「ダブル・イメージングによる少女表象―宮崎駿『魔女の宅急便』」(『映画と文学』弘学社、2010年所収)などがある。

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