今年は、90作品の応募があり、厳正なる審査の結果、以下の方の作品を最優秀賞といたしました。最優秀作品は、今年の映画祭のポスター及びリーフレット表紙デザインとして使用し、愛知県内の公共施設、各映画館、ウィルあいちほかで掲示及び配布します。
最優秀賞:SUMIFUNE さん
- 【作品のテーマ】
- 未来へ向けて、大空をどこまでも高く力強く突き進む女性たちの姿を描きました。晴れ渡る空をゆく帆船は、国を超え、常識を超え、既成観念にとらわれない映像表現の世界をイメージしています。また、配色は開放的なスカイブルーを基調に、情熱や生命力を連想させる赤色をアクセントとしました。全体にクリーンで爽やかな雰囲気を演出しつつ、タイトルや主役の女性たちに自然と視線が集まるようなデザインを意識して制作しています。

- 【作品講評】
- 審査委員長:審査委員長:白木彰(グラフィックデザイナー・愛知県立芸術大学名誉教授)
- 公募作品展は規模や内容にもよるが、応募作品数の4分の1程度の作品が入賞や入選に選ばれることも少なくない。ところがこの作品公募は、本年の応募作品147点に対して採用作品は1点のみ。147分の1である。超激戦と言っても過言ではない。
今年は、フィルムに見立てた赤いカーペットの上に様々な女性が歩き踊る作品が選ばれた。アカデミー賞などのレッドカーペットを歩く栄誉は特別なもので、その演出効果をうまく利用している。俯瞰に近い目線からの構図は、赤いフィルムのカーペットと女性両方に強い存在感を与えている。作者の技量もさることながら、アイデアも色彩も構図も国際女性映画祭にピッタリ合わせた完成度の高い作品である。